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アイコン 氾濫についての土木用語解説

ぴったり土木用語

氾濫とは (はんらん)

水が溢れること。
なお、平成18年からは、一般市民に分かりやすいように、洪水等に関する防災用語が改善され、「氾濫」は「はん濫」と書くようになった。

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関連用語



1.バック堤とは (ばっくてい)

緩流河川で本川の洪水が支川に逆流して氾濫するのを防止するため、支川の堤防で影響の及ぶ範囲を本堤と同一の構造、強度とするもの。

2.外水氾濫とは (がいすいはんらん)

堤防から水があふれたり、堤防の決壊によって川の水が氾濫すること。

3.現況流下能力とは (げんきょうりゅうかのうりょく)

工事をする前の川で、どのくらいの水を流すことが出来るのかを表したもの。現況流下能力が低い川=氾濫する危険が高い川となります。

4.治水とは (ちすい)

河川の氾濫を防ぎ、運輸・かんがいの便をはかること。

5.浸水想定区域図とは (しんすいそうていくいきず)

洪水ハザードマップの基になる図面で、平成17年に改正された水防法第14条に基づき、洪水予報河川及び水位周知河川において、洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るため、作成される。
ある条件下での検討であるため、この図面に自宅が載っていないからといって安心してはいけない。特に、検討対象は大河川となっているため、中小河川の内水氾濫は考慮されていない。

6.堤外地とは (ていがいち)

堤防の川側の部分。一般には川が堤防の中を流れていると思われがちだが、氾濫原の資産を守るために堤防が設けられるため、土木的には堤防の外側に川がある。

7.堤内地・堤外地とは (ていないち・ていがいち)

堤防によって洪水氾濫から守られている住居や農地のある側を堤内地,堤防に挟まれて水が流れている側を堤外地と呼ぶ。昔、日本の低平地では、輪中堤によって洪水という外敵から守られているという感覚があり、自分の住んでいるところを堤防の内側と考えていたといわれている。

8.内水氾濫とは (ないすいはんらん)

降雨が堤内地にたまり,浸水被害等をおこすこと。

9.排水機場とは (はいすいきじょう)

(ポンプ場)堤防箇所の内水氾濫を防ぐため、内水をポンプにより強制的に川に排出する施設。

10.氾濫原とは (はんらんげん)

対象とする河川が溢水・破堤氾濫した場合に、その氾濫水により浸水する区域を包絡する区域をいう。氾濫源は間違い。

11.流下能力とは (りゅうかのうりょく)

どのくらいの水を流すことが出来るのかを表したもの。流下能力が低い川=氾濫する危険が高い川となります。

12.はん濫危険水位とは (はんらんきけんすいい)

洪水により相当の家屋浸水等の被害を生ずる氾濫の起こる可能性のある水位。平易に書くと、この水位を超えると、どこかで氾濫してしまう可能性のある水位です。
平成18年度末に、危険水位からはん濫危険水位に名称変更となった。

13.避難判断水位とは (ひなんはんだんすいい)

河川が氾濫する可能性がある場合に、住民が避難を開始すべき水位。
平成18年度末に、特別警戒水位から避難判断水位に名称変更となった。

14.はん濫注意水位とは (はんらんちゅういすいい)

水防団が出動等をする水位であり、そろそろ河川の氾濫に注意した方がよい水位。避難判断水位と異なり、割と達成頻度が高い水位であるため、この水位を超える=危険ということではない。
平成18年度末に、警戒水位からはん濫注意水位に名称変更となった。

15.氾濫源とは (はんらんげん)

対象とする河川が溢水・破堤氾濫した場合に、その氾濫水により浸水する区域を包絡する区域をいう。

16.掘込河道とは (ほりこみかどう)

堤防が無い川のこと。天井川の反対語とも言える。
高い堤防があると、破堤による甚大な被害や、内水氾濫などが生じる恐れがあるため、一般的には掘り込み、若しくは、余裕高程度の堤防を設けるような計画が望ましいとされる。
「堀込」と書く人もいるが、これは間違い。

17.提内地とは (ていないち)

堤防によって洪水の氾濫から守られる地域

18.氾濫戻しとは (はんらんもどし)

水位流量観測地点よりも上流側で氾濫が生じた場合、降雨によって生じた実際の流量よりも小さな値が観測されてしまうため、氾濫によって川から出て行ったと推定される流量を、観測値に加算すること。

19.溢水とは (いっすい)

水があふれること。
洪水を例にすると、堤防が壊れて堤内地に水が溢れる事を破堤氾濫、河川や水路の断面が小さいため、水を流しきれなくなって、満杯になった水がジワジワあふれだす現象を溢水氾濫という。

20.DHWLとは (でーはい)

洪水痕跡水位のことで、Datum High Water Levelの略語。
洪水やそれによる氾濫によって、河岸や地上の各種の工作物の表面に残される最高水位の痕跡、発生した洪水のピーク流量を推定するための基礎的な資料として利用される。
中小河川では洪水時の流量観測がされていないため、洪水後に現地を調査し、植生が倒伏している高さや、洪水物についている泥、木に引っかかったゴミなどから推定する事が多い。

21.はん濫危険水位とは (はんらんきけんすいい)

「はん濫危険水位」は、「洪水等に関する防災情報体系のあり方について(洪水等に関する防災用語改善検討会平成18年6月22日提言)」に基づいた水位名称であるが、「常用漢字表」(平成22 年内閣告示第2号)により、各行政機関が作成する公用文においては、「はん濫」ではなく「氾濫」と表記するものとされているため、水位の呼称時以外はほとんど「氾濫」と示されている。

22.氾濫危険水位とは (はんらんきけんすいい)

洪水によって堤防越水や河岸満水か生じて、水位周知区間内のどこかで氾濫してしまう可能性のある水位。
平成18年度に危険水位からはん濫危険水位へ、平成27年度にはん濫危険水位から氾濫危険水位に名称変更となった。

23.釜場排水とは (かまばはいすい)

現場の水を排除するため、地中に穴や窪みなどを設置して集水してから、ポンプで排水する工法。
主に仮設工事や水防活動で使われていると思いますが、頻繁に内水氾濫する土地や地下水位が高い土地ではコンクリート造りの立派な釜場を設置することもある。


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