圧密とは (あつみつ)
粘土地盤の上に荷重がかかることによって
間隙水かしぼり出され、時間の経過とともに
土の体積が収縮(地盤沈下)していく現象。
海底の軟弱地盤を圧密改良するための砂杭を打設する船。
圧密理論に用いられる係数、土の体積変化の速さに関する物理定数を含んでいる。
地盤中のある土層が現在の土被り圧以上の大きさの圧密荷重を過去に受けたことがある状態。
自然に地層中で圧密されてきた粘土では、先行圧密応力を求めると、土かぶり圧と一致する。このような粘土を正規圧密という。
土粒子の密度試験から求められ、土の飽和度、密度、圧密沈下などの計算に用いられる。
山腹や丘の斜面などの傾斜地を造成するときなどに、他から採取した土砂を古い地盤の上に盛り上げて平らにしたところを「盛土」、土砂を削り取って残った部分を「切土」という。十分な締め固めをしていない盛土は軟弱で、地震による地割れ、建物の荷重による不同沈下などの要因になる。粘土層などの軟弱地盤の上に盛土をすると、盛土の重みで粘土層が圧縮されて沈下する「圧密」現象が起きる。「切土」は比較的良質な地盤。
高い含水比の粘性土地盤中に透水性の高い砂杭を造成し、排水距離を短くして圧密時間を短縮するものである。
盛り土や構造物の計画されている地盤にあらかじめ荷重をかけて沈下を促進した後、あらためて計画された構造物を造り、構造物の沈下を軽減させる。
期待される効果:圧密沈下促進
粘性土の沈下に関すること