水和反応とは (すいわはんのう)
セメントの成分と水が化学反応して凝結し、さらに硬化すること。
(alkali-aggregate reaction)水和反応の過程でセメント中のアルカリ成分と反応性骨材が化学反応を起こして膨張し、コンクリートに膨張ひび割れ、ポップアウトを生じさせる現象。アルカリ骨材反応は、コンクリート打設後きわめて長期にわったって生じ、アルカリシリカ反応(ASR)とアルカリ炭酸塩反応の2種類に分類される。わが国で被害が主に報告されているのはアルカリシリカ反応(ASR)である。
(false set)セメントと水を練り混ぜているとき、又は練り混ぜ終えて間もない時期に、正常な水和反応に因らないで、一時的にこわばり、又は凝結したような状態を示す現象。
(set)セメントと水を練り混ぜ、ある時間を経た後、水和反応によって次第に流動性を失い硬くなること。
(retarder)セメントの水和反応を遅らせ、凝結に要する時間を長くする混和材。
(accelerator)セメントの水和反応を早め、初期材齢の強度発現を大きくする混和材。
(heat of hydration)セメントの水和反応に伴って生じる熱。
コンクリートの凝結や初期硬化の遅延を目的とした混和剤。セメントの初期水和反応を遅らせる。
セメントが湿気を吸収し、水和反応が進行して使用不能になること。
(expansive additive)セメント及び水と共に練り混ぜると、水和反応によりエトリンガイトや水酸化カルシウム等を生成し、モルタル、コンクリートを膨張させる混和材。
(alkali-aggregate reaction)水和反応の過程でセメント中のアルカリ成分と反応性骨材が化学反応を起こして膨張し、コンクリートに膨張ひび割れ、ポップアウトを生じさせる現象。アルカリ骨材反応は、コンクリート打設後きわめて長期にわたって生じ、アルカリシリカ反応(ASR)とアルカリ炭酸塩反応の2種類に分類される。わが国で被害が主に報告されているのはアルカリシリカ反応(ASR)である。