幹線道路とは (かんせんどうろ)
全国的、地域的あるいは都市内において、骨格的な道路網を形成する道路。通常、広幅員・高規格の道路であることが多い。
東京都心から放射状に延びる9方向の幹線道路と、これらを効率よく結ぶ3つの環状道路を重ね合わせた道路ネットワークのこと。現在、放射道路の整備に比べ環状道路の整備が遅れており、都心を通過するだけの交通も都心部に流入するため、首都圏の慢性的な交通渋滞が発生している。環状道路の整備を進め、バランスのとれた道路ネットワークを完成させることにより、都心に流入する交通を適切に分散・導入し、都心を通過するだけの交通をバイパスさせることで首都圏の交通混雑が緩和されるほか、主要な都市を連絡・連携することにより、地域づくりを支援し、首都圏全体のバランスある発展が図られる。
移動時間の短縮や、物流の効率化を図るための複合一貫輸送のこと。都市内は、トラック輸送による効率化、都市間は、鉄道、船舶、トラックなどの適切な役割分担連帯を強化し、道路においては、広域的な幹線道路網の構築、さらに主要となる空港、港湾、鉄道などと連絡する道路の整備を推進する。
道路法第3条第2号により区分された道路。一般国道の全延長約47,000kmは日本全道路延長の4%であるが、全交通量の44%を受け持っている。一般国道は指定区間と指定区間外に分けられている。指定区間とは政令で定められた区間で、その管理は建設大臣が行う。指定区間外は建設大臣の委任を受けて都道府県知事が管理する。
高速自動車国道と合わせて全国的な幹線道路網を構成し、国土を縦断・横断または循環して都道府県所在地や政治・経済・文化上とくに重要な都市を連絡する道路や、重要都市、人口10万人以上の市、港湾や空港、国際観光上重要な場所などと、高速自動車国道または一般国道とを連絡する道路。政令で路線が指定される。
幹線道路が有機的に結合し、構成する網をいう。道路法では、高速自動車国道と一般国道とは、合わせて全国的な幹線道路網を構成するものとし、都道府県道は地方的な幹線道路網を構成するものとしている。
高規格幹線道路、一般国道、主要地方道で構成される現在延長約12万km(将来構想18万km)の道路ネットワークのこと。
自動車の高速交通の確保を図るための必要な道路で全国的な自動車交通網を構成する全体規模14、000kmの自動車専門道路。東北中央縦貫、常磐、伊豆縦貫、東海環状、西四国縦貫、東九州縦貫自動車道等が対象となっている。平成12年までに9000kmを目標としている。
主として地方生活圏及び主要な都市圏域の骨格を構成するとともに地方生活圏相互を連絡する道路。
高速道路などの出入制限された道路の建設により支障を生じた区画街路などの機能を補償し、または隔離されてしまうような土地との連絡を確保するため、幹線道路に隣接して平行に設けられる道路。
地方的な幹線道路網を構成し、かつ一定の要件にあてはまる道路で、都道府県知事が当該都道府県の区域内にある部分について路線を認定したもの。このうち、資源の開発、産業の振興などとくに整備をする必要があるものを主要地方道とし、それ以外を一般都道府県道と分ける場合もある。
各種の道路の空間的な分布状態をいう。法律上の道路網は、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道から構成される。機能的にみれば、主要幹線道路、幹線道路、補助幹線道路、区画道路、その他(歩行者専用道路・自動車専用道路など)から構成される。
幹線道路と区画道路とを連絡し、これらの道路の交通を集散させる機能をもつ道路で、住宅地では近隣住区内に目的をもつ人々が、日常生活に利用する道路のうち、幹線的な道路をいう。
一点集中型の自然発生的な大都市に見られる最も基本的な道路。都心と周辺都市を結び、都市間交通のための幹線道路としての役割をもつ。国道に指定されている道路が多い
住宅地において幹線道路に囲まれた区域