本ホームページの土木用語集には、2024年10月14日現在3239の用語が登録されています。皆様のご協力に感謝いたします。

アイコン 土圧についての土木用語解説

ぴったり土木用語

土圧とは (どあつ)

土と接する構造物との境界、あるいは土中のある面に及ぼす土の圧力。

〔追記する〕

関連用語



1.L塊とは (えるかい)

前壁、底版、バットレスより成り、自重及び底版に載る裏込め材の重量により背後土圧や残留水圧に抵抗する岸壁用鉄筋コンクリート構造物。

2.L型ブロックとは (えるがたぶろっく)

前壁、底版、バットレスより成り、自重及び底版に載る裏込め材の重力により背後土圧や残留水圧に抵抗する岸壁用鉄筋コンクリート構造物。

3.SMWとは (えすえむだぶりゅー)

ソイルミキシングウオールの略。土(Soil)とセメント系懸濁液を原位置で混合(Mixing)し造成する地中壁(Wall)。SMWは、それ自体が止水壁とし利用出来るほか、H形鋼を挿入することにより耐土圧構造物となる。

4.ジオテキスタイルとは (じおてきすたいる)

狭義の意味では、不織布や織布のように透水性のある繊維を材料としたシート類をいう。これを用いて盛土補強工法、補強土壁工法軟弱地盤対策工法、連続長繊維補強土工法、擁壁土圧低減工法に用いられる。

5.橋台とは (きょうだい)

橋梁の両端にあって、取り付け道路と橋梁を接続し、上部構造からの荷重および背面盛土からの土圧荷重を支持する下部構造。

6.後荷とは (あとに)

トンネルの支保工や覆工が施工された後、それらに作用する土圧が増加すること。

7.控え工とは (ひかえこう)

矢板式壁体の安定を確保するために、その背面土中に設置するアンカー構造物。それ自身の水平抵抗と、前面受動土圧によりタイロッド張力に抵抗する。

8.山留とは (やまどめ)

開削の際に、地盤が崩れないよう矢板などで土を押さえること。土圧が大きい場合は腹起し、水平梁などの支保を使う。

9.主働土圧とは (しゅどうどあつ)

土を押さえている壁体が反対側に水平に移動すると、土は膨張し土圧が減少し最小値となり破壊する。この最小値の土圧をいう。擁壁が滑動したり、転倒したときに生ずる土圧であり、壁体の安定計算に用いられる。

10.受働土圧とは (じゅどうどあつ)

壁体が水平方向に土を押しつけると、土は圧縮され土圧は最大値に達し、これ以上強く押すと土は破壊し上方へ押し上げられる。この最大値の土圧をいう。

11.腹起しとは (はらおこし)

土留工事において、親杭や矢板に作用する土圧や水圧を支持する横架材。

12.縫い返しとは (ぬいかえし)

支保工が土圧により著しく変形したとき、変形した枠の外側を掘削して再び新しい支保工を建て込むこと。

13.膨らむとは (はらむ)

コンクリート打設の際、その圧力で型枠が膨れること。山留鋼矢板が土圧により開削面側に膨らむこと。

14.擁壁とは (ようへき)

斜面などの水平土圧を壁の自重や底版上部の土砂重量で抵抗する壁体構造物。重力式、逆T式、控え壁式

15.腹起こしとは (はらおこし)

腹起しとは、土留め工事において、親杭や矢板に作用する土圧や水圧を支持するために設置される横架材のことをいう。

16.タイロッドとは (たいろっど)

矢板工法などで、矢板の上部付近に取り付け、土圧を控え板などに伝える丸鋼棒。途中にタービンバックルを挿入して締め付ける。
河川・港湾・漁港の矢板式係船岸などで、矢板単体では持たない場合に、前面側の矢板をタイロッドで背面側に引っ張るような感じで使う。

17.アンカー式土留めとは (あんかしきどどめ)

アンカー式土留めは、土留めアンカーによって土留め壁を支持する工法。偏土圧が作用する場合の土留めにも適する。

18.ピアアバットとは (ぴああばっと)

ピアアバットとは、将来的な河川の拡幅が予定されている場合など、暫定工事で橋梁を作る場合の橋脚である。
全断面施工完了時はピアとなるが、暫定供用時はアバットとして堤体内に設置するため、土圧に耐えられる構造となっている。
ピアーバットと書く人がいるが間違い。

19.かごマットとは (かごまっと)

多自然型護岸向けに、従来ふとんかごから網目を細かく、線径を太く、メッキ仕様を向上させたカゴ工法。河川護岸の洗掘防止を目的とした柔軟な構造のため、一般的に土圧に対する安定計算は行わない。近年は組立・石詰手間を省力化した溶接金網製品の採用も増えている。

20.ジオテキスタイル補強土壁とは (じおてきすたいるほきょうどへき)

補強土壁は、盛土中に補強材を敷設することで垂直もしくは垂直に近い壁面を構築する土留め構造物のことである。 補強土壁の原理は、垂直に近い壁面に作用する土圧に対して、盛土内に配置した補強材の引抜き抵抗力によって釣り合いを保ち、土留め壁としての効果を発揮させるものである。 補強土壁は、補強材や壁面工の種類によって多種の工法が存在し、それぞれ設計・施工法の考え方が示されているが、設計法について統一されていない。設計の考え方は、基本的には各工法のマニュアルによるが、共通して準拠すべき基本事項および留意事項は「道路土工・擁壁工指針」に従う。

21.偏土圧とは (へんどあつ)

トンネル等に対する土圧が左右対称でなく、著しく片寄って作用する場合をいう。一般の場合でも、 トンネルの荷重は、支保工、覆工に対して対称、かつ一様に働くとは限らないが、特にトンネル上部の土被りが小さく、しかも傾斜している場合、地層がトンネル断面に対して傾斜している場合、地質が均一でない場合、膨張性地質で片側からより強く押される場合、等では偏土圧が作用する場合が多い。一般に、 トンネルの支保工、覆工は、左右対紘の荷重に対して有効な形状に設計されているので、偏土圧が作用する場合は、危険になることがあるから十分に注意する必要があり、場合によっては、押え盛土、保護切取り、抱きコンクリート等の処置を考えなければならない。 

22.腹起こしとは (はらおこし)

山留壁に作用する土圧などを、「切梁」などに伝える水平部材。

23.竪壁とは (たてかべ)

背面土圧を抑える機能を持つ

24.かごマットとは (かごまっと)

多自然型護岸向けに、従来ふとんかごから網目を細かく、線径を太く、メッキ仕様を向上させたカゴ工法。平張式と多段式がある。河川護岸の洗掘防止を目的とした柔軟な構造のため、一般的に土圧に対する安定計算は行わない。


ほかの専門用語を検索する