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アイコン 勾配についての土木用語解説

ぴったり土木用語

勾配とは (こうばい)

傾きのこと。
地面の傾き
道路の傾き
法面の傾き

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関連用語



1.パーミリとは (ぱーみり)

鉄道で使う縦断勾配の単位。千分率。

2.感潮域とは (かんちょういき)

河川等で潮汐現象の及ぶ河口から上流部までを感潮域という。生物の生産性は高いが、汚染されやすい。海水の影響度合いは河川勾配が緩やかなほど大きい。

3.寺勾配とは (てらこうばい)

寺の屋根の様に、上にいくほど急になりそり上がる勾配

4.斜面安定対策工とは (しゃめんあんていたいさくこう)

斜面崩壊の発生要因を低減し、斜面の安定を図る方法。適正のり勾配に切土、盛土する抑制工、杭、アンカーなどで地山の変形をできるだけ抑えようとする抑止工とがある。

5.縦曲線とは (じゅうきょくせん)

線路勾配が変化する箇所に挿入する縦断曲線。勾配変化が凸形の場合は、押された車両が、凹形の場合は引かれた車両が浮き上がり脱線を招く危険がある。凸凹いずれの場合でも上下動揺加速度が大きくなり、乗り心地が悪くなる。これらの悪影響を緩和するために挿入する。

6.縦断勾配とは (じゅうだんこうばい)

川の流水方向の勾配。1/100などと表す。(1/100の勾配は100mで高低差が1mであることを表す。)

7.水垂れとは (みずたれ)

上面に勾配を付することで、雨水を自然に排水しうるようにすること。

8.石張りとは (いしばり)

玉石、野面石、雑割石、間知石などで法面を覆うこと。のり勾配が45°より急な場合は石積み、緩い場合には石張りという。

9.石張り工とは (いしばりこう)

45°以下の勾配で粘着力の無い土砂、崩れやすい粘土、土丹(硬い粘土)などの法面の保護工として用いる。

10.段切りとは (だんぎり)

1:4より急な勾配の地盤上に盛土を行う場合に、滑動防止のため、階段状に地盤を削ること。

11.転びとは (ころび)

勾配、傾きのこと45゜(1:1)の傾きを1割勾配、その半分を5分勾配、倍を2割勾配という。

12.土石流とは (どせきりゅう)

勾配の谷において、水を含んだ土砂及び岩石が大量に流出する現象。流出速度は、一般的に5~20m/sと速い。

13.突込みとは (つっこみ)

トンネル掘削進行方向が下り勾配をいう。

14.法勾配とは (のりこうばい)

護岸や堤防などの斜面の部分の勾配(傾斜、傾き)のことをいう。直角三角形の鉛直高さを1としたときの水平距離がnの場合、1:nと表示する。たとえば1:2は2割勾配、1:0.5は5分勾配というような言い方をする。ちなみに、2割勾配は5分勾配よりも緩やか。

15.丘陵堤とは (きゅうりょうてい)

堤防は一般的に1:2.0の勾配で施工されるが、泥炭が厚く分布する極端な軟弱地盤地帯において堤防の安全を確保するため、軟弱地盤対策工として、堤防の安全性・親水性、そして経済性の面で有効である丘陵提が考えられる。
丘陵提は、往来の堤防盛土勾配が1:2~1:3の標準提に対して堤防盛土勾配を1:5~1:10に緩くし、より大きな断面で盛土する。
石狩川では、昭和56年に起きた大洪水を契機に丘陵提工事を実施している。

16.離岸流とは (りがんりゅう)

海水浴シーズンに、人が急激に沖に流されて行方不明になる原因の一つであるが、発生を正確に予測することは困難である。
波が海岸線に直進するとき、向岸流の局所的な戻り流として離岸流が発生する。
波周期が比較的短く、波高、波形勾配が大であるときに発達しやすく、発生の間隔は500m程度である。逆に波周期が長く、波高が小さく改定勾配が大きい場合には発達しない。

17.塩分遡上とは (えんぶんそじょう)

河川の河口付近での現象で、一般に海水は河川水(淡水)よりも比重が大きいために河川水の下に入り込むが、潮が満ちてくると海水がくさび状に遡上してくる(このくさびを「塩水くさび」という)。
塩分遡上現象は、塩水と淡水との混合の状態により、強混合、緩混合、弱混合の3つの混合形態に分類される。
実際の河川では、河床勾配、河床形態、河川流量、潮汐の状態等により混合の特性が大きく変わってくる。

18.動水勾配とは (どうすいこうばい)

水の動きを決める要因のひとつで,水が流れる方向の単位距離あたりの水圧(正確には水頭)の差をいう。
地下水は,水圧の高い方から低い方へ移動するので,水圧の高さが同じところを結んだ等水圧線に対して垂直の方向が動水勾配の方向となる。

19.等流とは (とうりゅう)

断面変化のない、乱れの全くない流れの状態。自然界には存在しないが、計算が簡単なので、ちょっとした計算にはこれを使用する。
計算式は以下のマニング式(manning)による。
V=1/n×R^(2/3)×I^(1/2)
・nは粗度係数(河川の計画では0.030とか0.035を用いた例が多い)
・Rは径深(面積÷潤辺)
・Iはエネルギー勾配(厳密には違うが河床勾配を使う)

20.水面勾配とは (すいめんこうばい)

河川などでの、水面の縦断方向の勾配を示す。
急流河川の場合は、河床勾配と水面勾配が同一であることが多いが、例えば河口付近など、縦断勾配が緩い箇所では、水面勾配と河床勾配が違うことがよくある

21.補強盛土とは (ほきょうもりど)

法面勾配が1:1程度より盛土のこと。

22.押さえ盛り土工法とは (おさえもりどこうほう)

盛り土の側方に押さえ盛り土をしたり、のり面勾配を緩くしたりして、すべりに抵抗するモーメントを増加させて盛り土のすべりを防止する。盛り土の側面が急に高くはならないので、側方流動も小さくなる。
期待される効果:すべり抵抗の付与

23.汚水枡とは (おすいます)

分流式では、汚水と雨水が分かれ、公道部の汚水桝と雨水桝に流下する。

また、水は下流に向かって流れているため、
ポンプアップでもしない限りは、
勾配をつけ、下流にながれるようになっている。

24.高規格堤防とは (こうきかくていぼう)

堤防の裏法面を3%以内の緩やかな勾配としたもの(スーパー堤防とも呼ぶ)

25.蛇行とは (だこう)

自然河川などが、蛇のようにクネクネ曲がっている様を蛇行という。
一般に、直線よりも蛇行している区間の方が距離が長く勾配が緩くなるため、流速が遅くなり魚類名等の生息環境としては良いとされている。
ただし、洪水時の水の引きが遅くなること、湾曲部で局所的な水位上昇が生じることなどから、河川事業では治水上の観点を重視して直線化されることが今だに多い。

26.素掘り側溝とは (すぼりそっこう)

側溝を据えず
ある程度の勾配をつけ掘り進め
水を流す簡易的な水路

長期使用する場合生コン打設をし強度を増す


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